設計監理のながれ
知人の紹介・口コミ・ホームページなどで、家を建てようと考えている人との出会いがあります。
出会いの後、建築主より敷地、予算、要望などを聞き、設計に着手します。
Step 1
建築主の好み考え方に、私の考え(法律の規制条件を含めて)を入れて(数回~数十回の打合せを経て)、一つの形に纏めます。
(これが基本設計です)
建築主と一緒に法律、構造、具体例を検討し、
Step 2
次に形を実現するために使用材料、使用方法、サイズ等をコストバランスを考えながら決めていきます。
(これが実施設計です)
Step 3
次の段階(実施設計完了時)で、施工者より見積もりを取り、金額、仕様の最終調整を行い施工者と請負契約をします。
(施工者を決める方法は、入札、見積もり合わせ、指名等色々あります)
この時期に並行して建築確認等の法的手続きを行います。
Step 4
そして、いよいよ工事に着手します。工事中は建築主に代わって、技術的な事、契約内容の仕様をチェックします。
(これが工事監理で大切な部分です)
建築主にとっては形が出来始め、実感が出てくる時です。
この後、完了検査・最終チェック等を行い、お引渡しとなります。
もちろんアフターケアもさせて頂きますので御相談下さい。
何が違うのか
それではハウスメーカー、地場の工務店、大工さんに頼むのと、設計事務所に頼むのと何処が違うのか・・・?
以下は、私の個人的な考えで、いかなる個人、法人を非難中傷する意図は全くありませんので、ご理解の程お読み下さい。
ハウスメーカーの場合

フリープランと言われますが、実際にはシステム上の制約があり、建築主の自由にならない部分が多々あります。
つまり、メーカーが用意しているパーツの組み合わせであり、これを設計とは言わないと思います(パズル?)
逆な見方をすれば、メーカーサイドで想定している範囲外のことは出来ない、または、しない。
工務店の場合

工務店本体に施工能力はありません。
協力業者と言われる各種の職人さん(大工、左官、屋根、建具等)に仕事を発注し施工します。
それでは何をしているかと言うと、建築主に替わって各職人さんを手配し、値段を決め、工事の工程を管理しているのです。
つまり施工現場と、金額のマネージメントが主な仕事であり、得意分野なのです。
大半の工務店の設計は、建築確認申請程度のものでしかありません。
(配置図、平面図、立面図、仕様書があれば良い方)
大工さんの場合

大工さん自身が職人であるので施工能力は充分にあります。
もっとも得意とする分野です。
大半の大工さんの設計は、必要書類としての建築確認申請がある程度です。従来大工さんの設計図は、図板と呼ばれる梁伏図であり、その他の詳細は棟梁の頭の中にありました。
パートナーの選定について
あなたが自分の家を造るパートナーを選ぶ場合、相手に対して少し意地悪な質問、少し深い内容の質問をしてみてください。
その時に明解な返事が返ってくるか?ただ“大丈夫です。任せてください”とか“何とかします”だけで、具体的な返事が返ってこない場合は要注意だと思います。
出来る事、出来ない事を、きちんとした説明を付けて言わない相手です。
知識、知恵、技術が無い相手に限ってリップサービスが多く、最終は何ともならないことが多いようです。当事務所に対しては意地悪な質問をしないでくださいね! 良い事務所でありたいので。
私は木をうまく切ったり、削ったり出来ません。しかし、大工さんは上手に加工します。工務店は現場管理が得意です。私は設計が得意です。
それじゃ良いとこ取りをすれば!
建築主の思いを形に纏め上げることが得意で、ノウハウを持っているのが私達なのです。
同じ仕様、同じ規模の建物を建築しても(たとえば窓の位置・形が変るだけで)、大きく違いを感じます。
建物が完成したときの満足度は必ず違うはずです。